優しい先生かどうかはわかりませんが、ありがとうございます。気づけば、このQ&Aも70回目になりました。この1年余り、よくあるQを書き連ねて参りましたが、普段の会話の中でも、インターネット上でも、「うつ病」という言葉は、人によってイメージする内容に大きな隔たりや誤解があるようです。
      
       「うつ状態」を呈しているのが「うつ病」だということにしてお話をしていくと、大混乱をおこします。是非とも味野医院に予約を取って下さい。診察の結果により、ご希望通りの診断書を書く必要がある場合と、そうでない場合もあるかもしれません。
      極端な例では、全く自分の適性が無い仕事に就いたための「適応障害」「不適応状態」の方もおられます。たとえば、球が投げられないのに野球部に入ったようなもので、そんな人は野球部で叱られているより、コーラス部で美声を発揮する方が向いているのです。このような場合は、いくら休業しても元の場所に戻ればまた、不適応を起こしてしまいます。自分の適性を上司の方とよく検討して配置転換も必要なことになります。
      
       また、別のケースでは、自分は仕事ができているのに、上司の方に問題が有って、いらいらをぶつけやすい部下に当たってしまう場合もあるかと思います。上司のご機嫌で部下が右往左往させられるのです、部下はたまったものではありませんね。
      
       またある例では、緊急状態で、一刻も早く休養をとっていただかねばならない場合もございます。どのような場合なのか、ご一緒に話し合いしながら考えて参りたいです。この仕事場で、もっと踏ん張っていくべきなのか?薬が少しでもお助けのなるのか、ならないのか?休業が必要なのか?必要だとしてどのくらいの期間なの?休職が復職の害にならないか?相談できる別の上司や産業医がいらっしゃらないのか?家族の方はどのように考えておられるのか?30代で勤務1年ということは、今の会社の前に働いていた会社がおありでしたか?そこでの状況はどうだったのか?なぜ転職されたのか?学生時代はどうでしたか?自分の強みと弱みは何でしょう?自分の適性とは?・・・おせっかいかもしれませんが、場合によっては、あなたがここより前進するためには、少しずつですが時間をかけて診療していかねばならないこともあるかもしれませんよ。診断書1枚を貰いに来るおつもりなら、味野医院は不向きかもしれません。