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HOME >>こころの健康相談室 Q & A >>NO.50
味野医院でいただいた娘の薬の中にジプレキサというのがありました。インターネットで調べたら「統合失調症の薬」とありました。うつ病と診断されたように思っていたので大変ショックでした。処方間違いではないですか? 不安、誤解をお与えしてしまったのでしたら、申し訳ございませんでした。患者様のお名前が分からないのでどの場合なのかがわかりませんが、4つの場合があったかと思います。これはジプレキサという薬剤のみのお話ではありませんで、ほかにも多くの薬剤について言えることです。 1つは、病気の始まりがつい最近の急性発症例の場合で、初診時のみでは医師の側にまだ診断名をはっきりできない場合がございます。診断はつかないが、症状を標的にして薬剤を決定し治療を開始せねばならないこともあるのです。この時は恐らく「統合失調症の疑いが有るかも」とか「今はかなり混乱されているようなのでお薬でともかくもう少し楽になっていただきましょう。」とか申し上げることが多いです。 2つ目は、診断はついているが、本人・ご家族がまだ病気の告示を受け入れられる状況にないと判断される時には、即、病名を申し上げないことが有るということでございます。診察の回数を重ねながら、患者―医師の間の信頼関係を深めてながら、また「患者さんが病気であるということを、家族がしっかりと受け止められる力」を考慮しながら、おいおいに病名告知をさせていただいくこともあるのです。 3つ目は、躁うつ病(双極性感情障害)の治療に使用する場合があるということです。躁うつ病はジプレキサの保険適応病名でもありますが、インターネット上にはまだ掲載されていないのでしょうか?インターネット情報を少し調べて、全部わかったかのように錯覚することや、それがすべて正しいと誤解してしまうのは、「インターネット使用の落とし穴」にはまっておられるのではないでしょうか。インターネットの使用は、読むのも発信するのも、その方の力量次第です。患者さんの疑問につきましては、直接の診療場面で解決していく努力を味野医院はさせていただいております。 4つ目は、ジプレキサの保険適応外使用です。治療にはなるべく保険適応の薬剤を使用することが優先されなければなりません。しかし不安障害・気分障害などの不安緊張がひどい場合とかには、ご本人の了解を得て、適用外使用をさせていただくことがあります。また認知症や拒食症・広汎性発達障害や精神遅滞などの方々の興奮・暴力・自傷・危険行為などがひどく、御本人自身が制御不能状態にある場合には、ご家族の了解を得て処方せねばならないこともございます。 どの場合にも言えることは、とにかく不安・不信感を持たれたら、どうぞお気軽に精神科・心療内科の主治医におたずねください。味野医院は、よその精神科・心療内科の治療についてのセカンドオピニオンは致しておりませんが、味野医院にて治療されている方のご質問・ご不満について、丁寧に対応、説明させていただきます。前出のQ. 49も関連のご質問です。御覧ください。 |