Topへ
こころの美術館
こころの健康相談室
Facebook
職場のメンタルヘルスにお困りの
↓経営者 管理職 人事ご担当者様へ↓
職場のメンタルヘルスについて
職場のメンタルヘルスについて
教職員の皆様へ
交通案内

〒711-0921
岡山県倉敷市児島駅前1-103
 TEL : 086-472-8877
 FAX : 086-472-1266
 →詳細アクセスマップへ

駐車場40台分の駐車場完備

こころの健康相談室
ご相談にお答えします
top
ご相談内容

思春期に統合失調症になった息子30代のことです。障害者年金2級も受給していますが、全く就労意欲が有りません。親が元気なうちはこのままでも良いのですが、私が死んだらどうなるのだろうかと心配です。息子の姉がおりますが、彼女に負担をかけたくないのです。このままでは迷惑をかけそうで、親として死に切れない思いです。

お答えします

何らかの事情で「ひきこもり状態」になった若者が年齢を重ねてきた頃には、世話してきた親も高齢になっております。「こんなことでお前はどうやって今後生きて行くんだ?!」とせっつかざるを得なくなり、家の中には緊張感が増して参ります。極端な例では、報道されるような、子が(といっても結構な年齢になっていますが)口うるさく言う老親をバットで撲殺、などの事件も起きます。

 親は子に、いきなり仕事しろと言ったつもりは無いにしても、時が止まったような生活をしてきた子からすれば、「独りになるんだぞ、自活しないと死ぬぞ。」と脅されたような恐怖・混乱を覚えるのでしょう。

 統合失調症の「急性期」を過ぎ、「休息期」に入りますと、個人差はありますが比較的長い、倦怠感・無気力感・意欲低下や眠気の強い時期があり、ひきこもりの状態となります。この時期に患者さんを焦らせることは禁物ですが、さりとて少しずつ「生きて行く力」をつけることを始めなければ、患者さんは生きる自信がもてません。本人がやって行けるかもしれないという「生きる希望」をもてるように、患者さんには「健康管理の力」と「日常生活の力」を身に着けていただくことが大切です。その基本的な力を身に着けないうちから「働け」と親が連呼しても無理な注文です。

〜平成26年度厚生労働省委託事業 「はやわかり就労支援」を参照しています〜

bottom
----------------
味野医院トップページへ