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ご相談にお答えします
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ご相談内容
私は高等学校の教師で担任を持っています。生徒の話は良く聞く方だと自負しておりますが、相談をどこまで自分ひとりで抱えても良いものなのか、どの段階から精神科医療に紹介したら良いものなのか、悩んでおります。
お答えします

医療に橋渡しするか、教師が引き受けるかのカット・オフ・ポイントの一般論となりますと、大変に難しいご質問です。大ざっぱに言えることは、教師として先生がよくご経験される「成長期にありがちな、共感できる相談」であれば、教師・生徒の関係で面談を継続されていったら良いと思います。教師としてのプロの豊富なご経験を生かしていただきたく存じます。先生が一人では抱え難いと感じられたら、例えば「養護教諭に相談してみたいが、了解してくれるか?」と生徒の許可を得てから第三者にご相談ください。養護教諭は精神科の嘱託医とのルートを持たれていますから、緊急性が無ければ次の「心の相談日」開催日に医師との面談を予約されるでしょう。緊急性が有ると判断された場合には、受診のための紹介状を(話をよく知る担任教師として)先生が情報提供していただくと助かります。その生徒さんにとっても、受診に際して先生のお手紙を持参できることは心強いことだと思います。親御さんへの橋渡しも先生の大役となります。

 緊急性とは、自殺や自傷行為の危険性、他人を傷つける危険性、普通の人の考えではとても共感できないような考え方をする場合、幻覚妄想によると思われる逸脱行為や興奮・問題行動の危険性などです。最近は、精神症状によるメールを使った自傷他害も多くなりましたが、これも緊急性に当たるのではないでしょうか。今までの彼・彼女とは人格が変わったような場合なども緊急性に入ると思います。大人しかった人が、多弁・快活・出しゃばりになったり、攻撃的・批判的になったりということもあるかもしれません。

 また本人とその関係者の生命を守るために、本人の了解を得ることなく、親御さんを巻き込んでの警察通報を要するといった緊急性も時にはあるかもしれません。 

 

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