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HOME >>こころの健康相談室 Q & A >>NO.16
家を仕切っていた父親が3ケ月前に亡くなり、70代後半の母親が独居となりました。長女の私は、すぐ駆けつけられる近所に住んでおります。内向的な母親は若いころから無趣味で、お金の管理や社会的手続きなどは夫任せの人でしたが、家事だけは毎日きちんとし、食事と酒の肴を作って、夫と一緒に飲むことだけが楽しみの人でした。今はその母親が、料理も作らなくなり、台所で朝から酒を飲むようになり、化粧もしなくなりました。可燃ごみの日も忘れているようで、先日私が行った時には、家の中がかなり汚れており、生ごみ臭のする状態でした。こんなに急激に認知症が進むものでしょうか。どうしたら良いでしょうか。
認知症の物忘れチェックをしますと、恐らく「認知症」レベルの数値が出るかもしれませんが、「仮性認知症」ということも考慮せねばなりません。仮性認知症とは、一見認知症のような記銘力障害をきたすものの、その原因が「うつ病」や「脳血管障害」などによるもので、無気力・興味の低下・記銘力の低下などを来たし、治療可能な認知症です。飲酒による転倒で、頭がい骨内に徐々に血腫ができる慢性硬膜下血腫は脳外科での検査・治療で改善いたします。まず脳外科への受診をお勧め致します。そこで異常なしの場合には、心療内科・精神科へ同伴でおいで下さい。かかりつけの内科等での治療をされていれば、お薬手帳などもお持ちください。薬物治療だけでなく、病状の経過に合わせて、介護保険などで利用できる社会資源や、当院の精神科デイケアなどのお勧めさせていただきます。もちろんかかりつけ医の先生とも十分な連携を取らせていただきます。
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