倉敷こころの悩み専門クリニック

　ご質問ありがとうございます。睡眠時間に関しては、日本人の平均でみると7時間程度の睡眠をとっている人が最も死亡リスクが低く（つまり長生き）で、それより長くても、短くても死亡リスクが上がる、というデータ（JACC study, 2004）があります。
　しかし、これはあくまで平均の値で、実は必要な睡眠時間にはとても大きな個人差があり、5時間程度で十分な人もいれば、9時間は眠らないと睡眠不足になる人まで様々であることが分かっています。これは生まれつきのもので訓練をして変化するものでもないと言われています。
　必要な睡眠時間を知る目安としては、まずは現在の睡眠時間で日中に過度な眠気、倦怠感や集中力の低下が起きているかどうかが参考になります。そういったことがなければ、現在の睡眠時間で十分が足りていると言えると思われます。
　もう一つの指標は、休日に寝だめが必要になっているかどうかです。平日の睡眠時間が不足している場合には「睡眠負債（睡眠の借金）」がたまり、休日に普段よりも沢山寝て「睡眠負債」を返さないといけない生活習慣になりがちです。そういった場合には普段の睡眠時間が不足している可能性が高いと思われます。 　

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