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よくある質問とお答え
ご相談にお答えします 質問の内容については、本人の特定がなされないよう、
性別や年齢、職業などに加工を加えております。
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ご質問
30代の女性です。味野医院を受診し、抗うつ剤の0.5錠を服用するようになって6ケ月、とても順調でした。「心と身体と周囲の環境が整って、その良い時期が来ると妊娠するってこともありますので、そろそろ服薬は中止しましょう。妊娠が分かったら早くご連絡を下さいね。」と先生が言われてしばらくして……妊娠しました!!嬉しい妊娠でした。早速お電話を入れました。今後の治療のことが気になります。
お答えします
あなたの場合は妊娠の可能性が高い方でしたので、それを考慮して薬剤の選択を致しました。また現在のあなたの状態は、妊娠中に服薬を継続する危険を冒すほどの悪い状態になく、精神療法でやっていけると判断しておりますので、このうれしいお電話にお応えして「服薬中止しましょう。」と申し上げたのでしたね。
あなたのお薬は、半減期(体の中で薬の量が半分に減るまでの時間)が比較的長いので、急な中断でも身体が受ける衝撃は少ないもので、しかも半錠の少量ですので、突然の休止は大丈夫かと思います。良い時期の妊娠は、将来の妊娠中の生活や子育てに対する不安よりも、喜びに受け止められています。今後はお話しを伺いながら状況を見て参りましょう。
しかし一般的には、その方の病状によっては、妊娠中も、継続して服薬しなければならない場合もあります。
また病状と薬剤によっては、妊娠したら薬剤を変更してでも、継続治療しなければならないこともあります。病状が良くても、薬剤によっては徐々に減量しながら、中止に持っていかなければならない(急にやめてはいけない)物も沢山あります。いつでもあなたのように急に薬剤を中止することができるとは限らない場合もあることをご理解ください。ですから、治療中には避妊した方がよいのか、いつ計画的妊娠をするのか等も主治医としっかり相談せねばなりませんね。子育てが無理な家庭環境・健康状態での不用意な無責任な妊娠はしてはならないと思います。
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