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HOME >>こころの健康相談室 Q & A >> NO135
ご相談にお答えします 質問の内容については、本人の特定がなされないよう、
性別や年齢、職業などに加工を加えております。
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ご相談内容
30代前半の女性です。高校中退後、ずっと家におります。働いたことはありません。学校、学校とうるさく言っていた親も、私が高校を退学して以降は、今日まで「働け」とは私にガンガン言いませんでした。テレビで「80−60問題」を見てから急にやいのやいのと「外に出なければこんな風になる。」と言い出し始めました。それを言われると胸が苦しくなります。私は今までに、味野医院に2度、中学時代に熱が出て休んだ時と、高校を中退する前とに、受診したことがあります。
中学時代に初めて味野医院を受診した時には、熱さましを飲んだらこのまま私を中学校に引っ張って行こうとする母に向かって、先生は「こんな日は温かいうどんでも作って、お二人で食べて、学校は風邪を治してからにしてはどうですか?」と言ってくれました。ああ、普通のお母さんって、不調の子供にはそのようなことを言ってくれるものなんだ、と感じたのでした。2度目、高校時代に受診した時には、先生は「死ぬか生きるかの、命を懸けてまで行くべき高校は存在しないと思います。」と母親に言うて下さって、退学することが出来ました。しかしそのあと、味野医院への受診を先生は勧められましたが、「世間体が悪い」と言う祖父母の意見に押し切られて、母は私を受診させませんでした。私はこれまで祖父母と母親の言いなりの人生でしたが、結局私は一番家族に反抗した「困難から逃げてばかりの○○家の面汚し」の生活をして来たのでした。今度こそ、私の意思で受味野医院を受診し自分の人生を考えたいのです。
お答えします
まずは、面汚しと言われようが、逃げたと言われようが、今日まであなたが自殺をしないで生きてきて下さったことに感謝します。やはり親の愛と守りがあったのですね。たとえ親であれ、祖父母であれ、きつく子供の心を傷つけて自分の考えを押し付け、非難し続けると、それはしつけではなく、子供は心的な外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こしてしまいます。また、子供の自尊感情が損なわれると、どうせ自分なんかこの世に、この家に必要ない人間なのだ、と思うようになりかねません。でもあなたは、本当は愛されて守られてきていたのでした。
60歳位で社会に出ないまま、保護してくれていた親が80歳を過ぎて介護が必要になるようになり、親や兄弟が困って行政に相談に行く例が多くなっており、十把一絡げ(じっぱひとからげ)にして「80−60問題」とマスコミで言われていますが、そのことを受けて、親もあなたも焦って来られているのですね。焦っても、世間体を気にしているばかりではどうにもならないと感じておられるあなたが、他人のためではなく自分の人生を考えていること、とても応援したいです。マスコミのセンセーショナルな言葉は、ズキンと胸にこたえます。そこにコロナの感染症のパンデミックが2020年地球を、そして日本を襲って失業者も増えてきました。学校や社会の中でひどく傷ついた体験があった人や、自身の適応能力に偏りがあるために自分に見合った居場所を見つけられない人には、求職がますます厳しくなりました。是非味野医院においでください。一緒に成長させていただきたいです。
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