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〒711-0921
岡山県倉敷市児島駅前1-103
 TEL : 086-472-8877
 FAX : 086-472-1266
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ご相談にお答えします 質問の内容については、本人の特定がなされないよう、
性別や年齢、職業などに加工を加えております。
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ご相談内容

50代の女性です。子育てが終わってから夫とは離婚しています。事務職、薬局の補助職員、学校給食の補助職員など色々しましたが、どれも長続きしていません。そこでこの年齢ですが資格を取ることを決心し、介護職の資格を取り、1年前から働いています。職業訓練の時の実習施設でしたし、そこでの経験もあるので安心して就職しましたが、入ってしまうと、いつもの私のように、あれこれ見えてきました。利用者さんのお話をもう少しゆっくり聞いて差し上げたら、利用者さんの尿失禁する失敗感や興奮・攻撃が減少するはずだと思うのですが、時間に追われています。年の若い先輩職員からは「することが遅い、いつまでも無駄なおしゃべりを利用者とするな」と叱られ、こらえていましたが、最近泣きそうになるのです。やはりこの仕事も向いていないかも知れません。血圧も最近の健診で引っ掛かりました。眠りにくいです。イライラしたり涙ぐむことが増えています。味野医院に受診できますか?

お答えします

学生時代には大した問題はなかったのに、いざ結婚、就職すると業務上や人間関係で適応障害を起こしてしまう、特に女性が多いです。いわゆる発達障害(自閉症スペクトラム障害、注意欠陥障害、その他の合併症も含む)も診断のつくほどでもない人々が、親や教師の支援が無くなって、責任ある環境に入った時、適応不良を来すようです。
私も、高校までのような「校内放送」が無くなった大学生活に入って、情報収集ができないという「大学生活不適応」で破綻を体験しました。突然の移動教室の変更を知らせる掲示板を見ることを忘れてキャッチできなかったのです。講義中に変更を言われても、ぼんやりよそ事を考えていて聞き逃しているために、いつもの場所に行ってみると誰もそこには居ないのです。“おーい、皆さんはどこだよ〜状態”に陥ったのでした。「障害」というほどではないけれど「天然」と言われている類の人々は、自分の不得意分野に就職されると、仕事に適応するのに、ほかの人以上に苦労を要することになります。頭は良いのに緊急事態の判断が弱い人。記憶力は良いのに、伝言が正確に伝わっていない人。しっかりしているのに、3つ指示を言われると必ず1つは抜ける人。仕事は正確なのに、仕上げの提出期限を忘れて間に合わない人。複雑困難な仕事を文句も言わずコツコツとできるのに、自分の考え方・パターンから外れた仕事には疑問が生じて順応できにくい人。指導者から教えてもらったことが全て正ししいと考えて、小さな変更や臨機応変に動くことが苦手な人・・・・夫婦関係においても、結婚当初は“アバタもエクボ”でよろしいが、そのうち、何回言っても同じ失敗をして「人の注意を聞いていないのか、反抗するのか、部屋の片づけができていない、一緒に夫婦をやっていく気があるのかないのか!!」と相手に思われて夫婦喧嘩はエスカレート。瞬間湯沸かし器のように直ぐ沸騰する感情をコントロールできず「結婚・離婚や退職を繰り返す」人などなど、昔は「性格のせい」で済まされていた人々も、今では治療の対象になって参りました。精神科・心療内科の敷居が低くなってきたおかげだとも思います。味野医院でお薬をお出しすればピタリと治る、と、そんなわけはありませんが、薬も利用しつつ、生きていく戦略、考え方の変更、など共に失敗を武器に乗り越えていく伴走者になりたいと考えております。

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