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 TEL : 086-472-8877
 FAX : 086-472-1266
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こころの健康相談室
ご相談にお答えします
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ご相談内容

25歳のひきこもりの女性の母親です。先日、味野医院の予約も取れたのに、本人が受診する気を示さず、ドタキャンになりそうでヒヤヒヤしておりましたが、何とか1回目の診察を終える事ができました。その診察の後に先生が、「お嬢様を捕まえてあげようにも、話題・趣味・訴えの突起が見つからないので、取り付く島が無い初回診察でした。」とおっしゃいました。身体の不調な点、苦しい事、こまっていること、今興味を持っている事、何にもないんです。受診して改めて「心と意欲がのっぺらぼうな娘」であることに気付きました。このまま受診していけば何とかなりましょうか?

お答えします

 何とかしたいと思っておられるお母様の気持ちを察したから、いやいやながらもお嬢様はこの暑いのに受診して下さったのでしょうね。しかし本人自身が付けた問診票には、ひきこもりで困っている症状はありませんでしたね。小・中学校時代の不登校時代の辛かったことも、通信制高校の電車通学も、「辛ければ無理せず辞めれば良い」と言うお考えのお婆ちゃまの発言で、いつも困難から逃避してお家で守られてきたようにお見受けしました。一度も何かを乗り越えた体験が無かったようでした。「これからぼつぼつ自分の楽しい事、やってみたいことを一緒に探していきましょうね。」と水を向けてみたのですが、2回目の診察日に来られるとは思いません。第三者の医者に「子育てに関わる嫁姑問題、夫婦問題」をポンと丸投げされたのではありませんか?

 第1の問題が、子育てについての発言権が、ご両親よりもお婆ちゃまの方にあった点、かなり気になっております。子育ては、ああでもない、こうでもないと夫婦、なかにはおばあちゃん・おじいちゃんの意見もぶつかり合って、その家のその家らしさ・子育て論が確立されていき、その途中で、親は親らしく、夫婦は夫婦らしく成長していくものと思います。その点から考えますと、お宅の家は、お母様が子供の成長過程の苦しみを伴走して見守って育てるのではなく、お婆ちゃまがぐっと自分の孫を引き寄せてその場の困難から守り、孫の自立成長を妨害されてこられたように感じました。おばあちゃまに立ち向かえないできた家の問題ではないでしょうか。名医でもないので1回の診察でうがったことは申し上げられませんが、野生の動物は本能的に、子を守るべき幼い時期には守り、ある頃から手出ししないで、自立を促していきます。それが人間にできないのはどうしてでしょう。親の亡き後、いかに子が生きて行けるように育てるか、これこそ親の義務ではないでしょうか。いわんや大切な子育てに、祖父母がしゃしゃり出るのを許す親が人間以外の動物で存在するでしょうか?

  問題の2つ目は、なぜあなたの夫は、自分の母親と闘えなかったのか?
なぜあなたは、夫と闘えなかったのか?お嬢様がここまでになるまでに沢山信号を出しておられたのに、25歳にもなられるまで。もっと早くに火の手を上げて欲しかったです。多くの条件が重なって、なるべくしてこうなったのでしょう。乗りかかった舟ですから、長い道のりになるかと存じますが、こんな私で良ければ、御付き合いさせていただく覚悟は、私にはできております。

子育てにつきましては、Q11,16,21,47,48,91,93もご参照ください。
 
追伸、その後、患者さんの祖母から電話が入り、「孫は味野医院の女医さんとそりが合わなかったので、予約をキャンセルしたい。」とのことでした。またもや御嬢さんの第一歩は、祖母によって妨害されてしまったようです。これ以上の介入は、味野医院には不可能でした。力不足でした。ご両親の勇気ある革命的な援護射撃がいただきたかった症例です。

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